仮面浪人の備忘録

仮面浪人を志す全ての人のために。

仮面浪人の単位の取り方

②教養科目の選び方

 

    仮面する人の中には、必修科目だけ取ってあとは受験勉強をするっていう人もいると思う。ただ、僕は必修科目以外の教養科目も履修していた。一限に授業を入れることで生活習慣が乱れるのを防ぐ目的もあったし、数学や中国史、中国思想史、西洋史など、多少なりとも受験に役に立つものもあった。だから個人的には、見識を広げるという意味でできる限り教養科目も履修することをオススメする。少なくとも一学期(春学期)はトライしてみてほしい。

 

 

仮面浪人の単位の取り方

第二外国語について

 

    1番初めに1番大切なことを言うが、「どの外国語を選んでも、単位を取るにはそれなりに勉強する必要がある」ということだ。よく、中国語は発音が難しいからやめとけ、韓国語とロシア語は少数派だからやめとけ、スペイン語かフランス語が無難、みたいな話を聞く。が、単位の取得で最も大切なのは、どの教員の担当になるか(=評価方法)と、自分がどれだけやる気があるか(=どれだけその言語に思い入れがあるか)にかかってくると思われる。また、必修の第二外国語の担当教員は自分では選べないことも多い。その場合は、もう運である。だから、自分で選択の余地があるとするならば、1番最初の「2外を何にするか」問題である。個人的には、「楽そう」なものではなく、「面白そう」「将来的に使いそう」なものを選択するのをおすすめする。結局はそれが1番単位が取れるし、晴れて仮面が成功した時に単位を向こうの大学に移せる。(筆者は楽そうという理由で韓国語を履修したが、死ぬほどつまらなかったので、仮面が成功してからは中国語を履修することになった。)

 

 

 

 

 

後期試験について

後期試験はマジで受けとけ。結果的に前期で決着がつけばもちろん受けなくていいけど、出願は絶対しとけ。現役の時、早稲田受かれば後期は蹴ると決めていた僕は、なぜか「じゃあ後期受けなくてよくね」という発想になった。結果、早稲田は落ちた。で、いくとこがなくなってしまった。実は2月くらいに「やっぱり後期も受けた方がいんじゃね」となり、要項をググるけど、もちろん出願は前期の締切と同じで既に終了していた。なんというガバガバさ。いまでも後期受けなかったことを母親にグチグチグチグチ言われる。浪人して受かっても言われた。「あの時後期受けとけば1年間の大学の授業料払わなくて済んだかもしれないのに」と。正直、ここまで言われると思ってなかったけど、まあチャンスを増やすという意味では受けとけば良かったなと本気で思う。受けて浪人と受けずに浪人は全然意味合いが違う。

 

それと、前期終わってから後期までの期間はダルダルになる。正直、あんまり勉強はしなかった。やる気が出ない。けど、それは多分ほとんどの受験生もそう。もう少しだけ踏ん張るしかない。勉強しないと。

仮面浪人を決めた人へ【マインド編】  

ここでは既に仮面浪人を決めた人へ、精神面から実用的なアドバイスができればと思います。

 

①第一志望に落ちたことをしっかり受け止める

 

 始めに言っておくと、仮面浪人は第一志望に落ちた人がすることです(当たり前ですが)。不本意な大学に入学する方もいるかと思います。そこでまず大切なのは、自分の敗北を認めることです。「自分には第一志望に受かるだけの実力がなかった」と。これをしないと、仮面先の大学で少なくとも1年間生活するうえで理想と現実のギャップに苦しむことになります。一度区切りをつける必要があります。

 

②周囲の人間を見下さない

 

 つまり、同じ大学に在籍しているということは少なくとも入学試験の段階では同じ学力であったということです。「仮面浪人をしている自分はこいつらとは違うんだ。今の大学で満足しているこいつらはクソだ」という発想は捨てねばならないということです。悪く言うと仮面浪人はどっちつかずの選択であり、執着した結果でもあります。大学に入ると、毎日をだらだらと過ごす連中がいる一方で、1年から動き就活や留学の準備をし、資格試験の勉強をする猛者もいます。「おかれた場所で咲く」ことも大切です。

 

③失敗してその大学の2年生になることも覚悟しておく

 

 仮面浪人は失敗しやすいという情報が多いです。失敗した場合は(予定通り)2年生になります。しかし、自分がそうなることを「最悪の場合」として意識しておかないと、いざそうなった場合に大きな精神的ダメージを受けます。「こんなはずじゃなかった」という感情が生まれてしまい、残りの大学生活を実りあるものにできないかもしれません。

 

 

これまで仮面浪人に必要なマインドについてご紹介しました。お役に立てたら幸いです。

 

 

 

仮面浪人をしようか迷っている人へ

今回は、仮面浪人をしようか迷っている人に向けて、自分の経験を元にメリットとデメリットの両方をお伝えします。どちらか一方だけを書くなんてことはしないですよ。すべての物事にはよい面と悪い面があるものなので。以下、メリット⇒デメリットの順に紹介します。

 

 

メリット

 

①落ちても居場所がある

 

 これが一番大きいでしょう。万が一落ちても仮面先の大学の2年生になることができますし、キャリア的にも仮面浪人をしていたことは伏せておくことが出来ます。

 

 

②大学の授業を受けることで教養が広がる

 

 これも大きかったりします。一件役に立たないように感じられる大学の授業であっても、どこかでその知識が使える場面に出会うものです。現代文において背景知識として有効だったり、小論文のテーマそのままかもしれません。

 

③偏差値では計れない人間的な魅力を持った人に出会える

 

 大学へ行くと、「何でこの人こんなに面白いんだろう」「この人何でかわかんないけど惹かれるな」という人が多くいることに気づきます。多様性です。出会う人の種類が高校の時とは明らかに違うんですね。

 

④大学の施設が使える

 

 当たり前かもしれませんが、大学の図書館や食堂が使えます。特に大学の図書館は広く、豪華なところが多いので勉強する場所としては欠かせないでしょう。

 

⑤大学の生活は息抜きになる

 

  受験勉強は基本的に苦しいものです。そのような生活の中で、大学の授業に出たり、大学の友人と話すことは(意識していなくとも)リフレッシュさせてくれます。

 

 

デメリット

 

①圧倒的な勉強時間の少なさ

 

   大学の授業に出る必要がある以上、どうしても現役生や予備校浪人生に絶対的な勉強時間では劣ってしまいます。その分、効率を上げなければなりません。

 

②予備校の授業は基本的に受けられない

 

    既卒生のほとんどの予備校は年度を通してフルカリキュラムでしか受講できない仕組みになっています。つまり、「数学の授業だけ受講する」などは出来ません(一部の予備校を除く)。ただし、季節講習などを受けることは可能です。

 

③友人との関わり方が難しい

 

  大学生になると、クラスやサークルなど、他人と関わる場所、機会が増えます。すると必然的にクラス会やコンパなどイベントも増えることになりますが、受験生である以上、すべてに参加することは出来ませんし、避けるべきです。そのためには友人からの誘いを断る必要がありますが、あまりに断りすぎるとグループの中で浮いてしまう可能性があります。難しい所ですね。

 

④途中で折れる可能性がある

 

  基本、大学生には誘惑が多いです。サークル、バイト、クラスの気になるあの子…。そのような誘惑を自力で断ち切る必要があります。友人に誘われても「いや、今日はちょっと無理」と断る必要があります。仮面浪人には強い信念、情熱、自信が必要です。

 

⑤周りに相談出来る人が少ない

 

    仮面浪人をすると、自分から探そうとしない限り他の仮面浪人生に会うことはほぼないでしょう。周りを見ても大学生しかいないので、基本的に相談は出来ません。自分で自分と向き合い、解決の方向に持っていく必要があります。

 

 

 

これまで、仮面浪人のメリットとデメリットを紹介しました。少しでも役に立てば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

このブログを書こうと思ったのには3つ理由があります。

 

1つ目。仮面浪人した自分の経験を記録しておくため。

 

2つ目。仮面浪人を考えている人のため。

 

3つ目。ブログの書き方を学ぶことを手始めにパソコンの知識を身につけるため。

 

 

特に1つ目と2つ目の理由が大きいですね。自分が仮面浪人した経験はなかなか面白いものだったので。一方で、仮面浪人を考えている人に向けられた本やネット記事はそこまで多くないように感じます。僕も苦労しました。自分の勉強方法や生活パターンを確立するのに。そこで、少しでも役に立つような情報を発信できたらと思います。幼稚な文章が続くと思いますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。